令和元年度補正予算ものづくり補助金の概要について書いてみます

2019年12月13日に令和元年度補正予算案が閣議決定しました。これを受けて、経済産業省関連の補正予算の概要が公表されました。

 

今回はその中でも人気が高いものづくり補助金の概要について書いてみます。ただし、あくまで現時点での話であり、正式には来月20日頃に予定されている通常国会の承認を得るまでは確定ではありませんので、悪しからず。

 

今回、ものづくり補助金は中小企業生産性革新推進事業という事業の中の1つに位置付けられており、その予算規模は3600億円になっています。その中小企業生産性革新推進事業の中身を見ると、ものづくり補助金のほか、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金などがあります。

「今年行われた補正予算の事業と中身は同じやん!でも今年の予算額は1300億円、なんで?」とお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうなんです。予算規模がざっくり3倍になっています。

はじめは、「補助金額上がるの?」「採択率あがるの?」なんて喜んでいたのですが、どうやら事情は違うようです。

 

 

よく概要を見ると、通年で公募し・・・という文言が入っています。

他にもわからないことがあったので、中小企業庁に直接確認してみました。

 

私「通年ってありますが、これってどのくらいの期間を想定されていますか?」

担当者「3年間を想定しています」

私「3年間で1度採択された事業者さんがその事業を終えた後、再度応募することは可能なのでしょうか?」

担当者「はい。それは可能です。ですが、少しハードルは上がると思います。」

私「複数の締め切り日を設けて審査・採択とありますが、これは3回以上の締め切りがあるということでしょうか?」

担当者「そのように想定しています。」

 

なるほど・・・。事業者さんにとっては自分が好きなタイミングで応募ができるという利便性があがる。しかし、事業期間も含め、これまで3年以内に採択された事業者さんは審査にて減点措置があると書かれているのでハードルが高くなる。つまりは、採択事業者の偏りをなくそうとしているということなのかなと思われる。また十分な準備の上と書かれているので、審査基準は上がるのかなと思われます。

 

他にも、補助事業者全体の給与支給総額が4.5%以上向上、付加価値額年率平均3%以上向上及び給与支給総額年率平均1.5%以上向上の目標を達成している事業者割合65%以上とか目標に掲げられているので、この辺りも事業者さんによっては厳しいハードルになりそうな感じがします。

 

支援側の私としては集中が緩和されるので、その分は良いかもと思いますが、これ良く話しておかないと、トラブルのもとになるなとの懸念もしています。

 

まあ、最後の蓋をあけてみないとわからないですが、電子申請にもなるし、これまでのやり方とは大きく変わりそうな予感がしています。

 

 

 

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